これまでトラックやタクシーなど運送業や運搬業など運ぶことを業務としている緑ナンバーのトラックやタクシーなどに実施が義務付けられているアルコールチェックですが、 2022年4月より、改正道路交通法施行規則が施行され、一定台数以上の白ナンバーの自動車を使用する使用者においても、安全運転管理者によるアルコールチェックが義務となります。
白ナンバーとは、多くの方が乗っているマイカーと同様に同じ「白ナンバー(白地に緑文字)」のナンバープレートをつけている車両です。 事業用自動車以外の一般的な車両であり、法人の場合は自社の荷物や人員を「無償で運搬」する車両です。 具体的には、営業担当者が渉外活動に使っている社用車、自社で製造した部品や商品などを取引先へ運ぶ配送用の車両などが含まれます。
緑ナンバーとは、運賃をもらって他社の荷物や人員を運搬する事業用の車両です。旅客(利用者)や貨物を輸送することで対価(運賃や配送料)をもらうことを目的としており、緑ナンバーを取得するためには様々な条件があります。
道交法にて「安全運転管理者選任事業所」として規定されている事業所を持つ企業や団体が対象です。
◆安全運転管理者の選任 事業者は車を使用する事業所ごとに車両の運行管理や安全運転に必要な業務を行う者として、「安全運転管理者」を選ぶ必要があります。 安全運転管理者を選んだその日から15日以内に事業所のある地域の警察署に届け出る必要があります。 ◆アルコール検知器の準備 酒気帯びの有無を音、色、数値等により確認でき、いつでも正常に機能するアルコール検知器が必要です。 ◆点呼記録 確認した記録を日誌やデジタルデータ等で1年間保存する必要があります。
アルコールチェッカーは、呼気中のアルコール濃度を判別する「センサー」が内臓されており、大きくは「半導体式ガスセンサー」「電気化学式(燃料電池式)センサー」の2つに分けられます。
持ち運べる「携行型(モバイル型)」と事務所などに設置しておく「据置(設置)型」の2タイプがあります。
呼気で測定するタイプのアルコールチェッカー(アルコール検知器)での測定方法は大きく3つあります。